<千葉県いわし博物館爆発の二の舞?>
皆さん憶えていますか?少し前に千葉県九十九里浜に近い町にある『いわし博物館』で天然ガスによる爆発で2名の方がなくなったのを。
千葉県の九十九里浜近くでは新潟県とともに天然ガスが湧出する地域のようで、何らかの条件が重なり建物を破壊するほどの爆発を起こしたとの報道がありました。
さて、私は東京の住宅地の世田谷区という所に住んでいますが、まさにこの報道と同じように、住宅街が爆発を起こす可能性があったのです。
私は普段は全国を出張で飛び回り、週末には自宅へ帰る生活を続けていますが、半年位前から深夜に帰宅するとどうもガスの臭いが充満しているような感じを受けました。
自宅のコンロを調べたり、家人に聞いたりしましたが、特に変わった様子はないということで、気にはなっていましたがそのままにしておきました。
8月の第1週も北海道〜長野〜名古屋というハードスケジュールをこなして1週間ぶりに自宅に戻ってきたのですが、明らかにガスが充満している臭いがしました。
やはり翌朝気になって家人にガス会社に調査するように言ったほうが良いと強く進言し、月曜日の朝にガス会社が調査に来ました。
結果は、私の自宅はガス漏れなどなかったのですが、実はガスの主管から町内に伸びている配管のつなぎ目がはずれており、ここからガスが漏れ出し、土中を伝わって私の自宅や町内一帯に充満していたそうです。
もしも夜中に一服!と火をつけたら?大爆発!!!だったかもしれません。
<何故私だけが反応したのか?>ここに1つの疑問があります。私は既に半年前から異変を感じていましたが、何故近所の全ての方が気づかなかったのか?
おそらく次のような条件が私には揃ったのではないかと感じます。
1.普段は出張で在宅しておらず、週末しか家に帰らない
=>ガスは目に見えないものです。また比重も空気より重いので足元に溜まるために気づくのが遅れる。特にゆで蛙のように、同じ環境にいると異変が行っているにも関わらずその変化に気づかない。
2.週末の帰宅時間が決まって深夜
=>日中はどの家も窓を開けており風通しが良いのでガスが充満しないが、夜間は雨戸など締め切るために土中から伝わってきたガスが家中に充満する可能性が高い。それで深夜に帰宅する私にはわかった。
3.いわし博物館のガス爆発のニュースや仕組みを報道で知っていた
=>ちょうど通報する数週間前にいわし博物館の爆発の仕組みをTVで見ており、危機感が自身の中にあった。
いずれにしても爆発まで至らずに助かりましたが、普段からの観察が都会の中で生きていく場合にも非常に重要ということを痛感しました。
<会計事務所でも起こり始めている爆発の前兆>
私は普段士業事務所の改善や顧客拡大の支援で全国を飛び回っていますが、その視点は今回のガスを感じた時と同じようなポイントで支援を実施しています。
業界の中におり、且つ日々の業務を現場でコツコツとこなしていると、実は少しづつ大きな変化が起きていても全く感じない場合があるようです。
第三者の私から見たら、何故このような重要な案件に対応しないのか?何故協力して改善をしないのか?何故?????と感じることが各現場では沢山発生しているのです。
当然ですが、爆発してからでは手のうちようがありません。事前に察知し計画的に是正を行うから爆発を回避できるわけで、会計事務所の経営においても、配管(業務プロセス)のつなぎ目が外れていないか?強度はどうか?部品は交換しなくとも大丈夫か?などなど定期的に第三者を入れてチェックを行う必要性があると強く感じます。
弊社では、ISO9001:2000やISMSなどの基準に則った、業務チェックや第三者の目から見た改善の指摘を行っておりますので、是非とも声を掛けて下さい。
既に事務所内でガスが充満しており火をつけたら爆発する!!そうなる前に第三者チェックを行えば安心でしょう。
自分の目には見えないものも、第三者には感じる場合が多いのです。