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このコンテンツは弊社角田が全国の事務所の現場取材や各先生方からの情報を、会計事務所の生産性向上を図る具体策として、又顧問先企業への生産性向上支援策として活用できる情報としてまとめ提供するコンテンツです。

会計事務所におけるリスケの第一歩!


長引く不況下において多くの企業で検討、実行されているリスケ(Re−Schedule)はご存知の通り『銀行対策・資金戦略としての返済計画の見直し変更のこと』を意味しますが、今回は上記のリスケではなく、会計事務所の事業計画のリスケ(事業運営に係わる全ての計画の見直し変更)の第一歩についてお話したいと思います。

♪わかっちゃいるけど止められない♪?
 昔植木等さんが歌ってヒットした歌謡曲の中に『♪わかっちゃいるけど止められない♪』というフレーズがありましたが、この簡単なフレーズこそが事業再構築を阻む一番厄介な要因のようです。
 普段の自身を客観的に見たときに『わかっちゃいるけどできない』『わかっちゃいるけど行けない』『わかっちゃいるけど話せない』等々事業推進を阻む言い訳がたくさん出てきませんか?
 前回のつのワールドでお話したとおりにこの『わかっちゃいるけど〜』にプライオリィをつけてつぶしていくのが事業再建の基本的方法ですが今回はその前にやるべき事業再建の内容についてお話しします。

経営計画と試算表は誰のために作るの?
 私が関与している事務所様で顧問先の経営計画の作成支援をしているところがありますが、最近支援を実施した企業向けに様々なアンケートを行いました。
 その中に(作成支援した)経営計画書は社内のどのレベルまで見るかという設問がありましたが、約90%が経営者レベルという回答でした。残りの10%は役員までという回答で、全社員又は現場までという回答はありませんでした。
一体、経営計画(書)とは誰のために作成され、誰のものなのでしょうか?
 1つの集団(法人、グループ等)における経営計画(書)は単に経営者や役員という一部の人達のものではなく、集団が効率的・効果的に行動するための指針であることは言うまでもありません。この記事を読んでいる皆様もおそらく私と同じ意見ではないかと思いますが、この現実は一体何なんでしょうか?
 一方、上記回答を聞いたときに合わせて(これはアンケートでは聞いていませんが)、試算表は顧問先企業内のどのレベルまで見ているか?とこちらの事務所の皆さんに聞いてみたところ、ほとんどの方が経営者若しくは経理責任者までという回答でした。
 つまり、中小企業の従業員は自社が進むべき方向やたどり着くべき最終地点すらもTOPから知らされず且つ今我々がどの時点にいるのかという進捗すらも聞かされない状況であるという現実が見えました(こうなるとほとんど強制労働者ですね)。
 本当にこれで良いのでしょうか?現実的には社員がほとんど辞めてしまったら経営継続は困難なはずであり、TOPだけが進むべき方向や目的地と知っていて、現時点でどこまで来ているのかといった重要情報を独り占めにすることはナンセンスと思います。
 ましてや経営が苦しくなって全社員に"一丸となってがんばろう!と言ったところで果たして社員はがんばれるでしょうか?
 真に中小企業の経営改善、発展をお手伝いするためには、単に経営計画を作成支援しますよ、試算表を月次リアルタイムで処理しますよと言っているだけでは当然ダメであり、根本目的である『何のために経営計画を作成するのか』『試算表の役割とは何か』『達成責任と実行責任はどう違うのか』などを中期的にTOPを含めた全社員に教育していかなければならないと考えます。若しくは経営計画発表会の開催支援をするとか…。これは中小企業の経営ドクターである会計事務所の役割であると思います。
 これらの根本事項が相手方に理解、実践されて始めて経営計画作成支援や試算表の作成の価値が認めて頂ける者と思います。
では具体的にはどうしたら良いのか?下記の章をご覧下さい。

会計事務所の経営計画と試算表公開の実態
 それでは会計事務所内における経営計画と試算表の公開はどうなっているのでしょうか?

1.経営計画の公開
 私が関与している事務所様では経営計画を策定して且つ所員に公開しているところが多いです。
 しかしどうも一般的には自社の経営計画を策定していない事務所様も全体の半数以上いる感じがします(主観)。当然このような事務所様は所員にも公開できないわけで、前述の中小企業経営者と同じ感覚のようです。

2.試算表の公開
 試算表には様々な役割がありますが、その1つに計画の進捗を図るという役割もあります。
 経営計画は公開しているが試算表は公開していないという事務所様が圧倒的に多いようです。何故?と質問すると先ほどの『♪わかっちゃいるけど〜♪』のフレーズが出てきます。
 もちろん"役員報酬を見られたくない""交際費額を見られたくない"という回答もありますが、所員の方は数値のプロですからおそらく隠してもおおよその見当がついているのが普通のようです。それでも"隠したい"ということはよっぽどの理由があるのでしょうか?
 どうしても無理ならば役員報酬は"給与等"で法定福利費や福利厚生費と一緒にするなり交際費は"販促・広告等"で一緒にするなりして、計画の進捗を所員に伝えるべきと考えます。ここでいう試算表は進捗管理のための数値公開なのですから。

3.月次決算
 少数ですが試算表公開をしている事務所様もありますが、いつ見れますか?という問いに対して第1稼働日と回答されるところは1件もありませんでした。
 つまり月末日にきちんと試算表を締めているところがほとんどないという現実です。

4.改善
 顧問先に真の経営計画指導と試算表による進捗確認指導を実施しようとなるならば、まずは当社がその仕組みを当たり前のようにこなすことが第1歩であり、自社でできないような指導を論理的に展開しても相手方の経営者や従業員に響くでしょうか?

【経営計画立案→公開→試算表作成→進捗公開→計画変更】

という流れを是非とも所内で実施して頂きたいと思います。
 その時に戦うべきことは自身の中にある『♪わかっちゃいるけど〜♪』であることは言うまでもありません。自身が言い出したら恐らく相手方の経営者も『♪わかっちゃいるけど〜♪』と言い出すでしょう!

 簡単なことほど実行が難しい!これをクリアーして行かなければ会計事務所の事業計画のリスケは実践できないものと信じております。

 ところでそう言っているイプシロンはどうなの?と思う方もいらっしゃると思いますが、私は今回掲載した内容は経営の中でも基本中の基本と考えておりますので、当然実践しておりますよ。
 皆さんも顧問先経営指導実現のために一緒に所内を改革しませんか?悩んでいて実践できないことこそ『♪それじゃ体に良い訳ないよ♪』ですから‥。

posted by イプシロン |2003年03月01日|at 09:17 | つのわ〜るど
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